ピルロのプレースタイルってどんな感じだったの?凄さや特徴を知りたい。
2000年代のイタリアの中盤を支えたピルロですが、小中学生だと既にピルロのプレーを見たことが無いという方もいるでしょう。
また、ウイイレ2021にはアイコニック選手として登録されているので、ガチャで引き当ててどんな選手が気になったという方もいるのではないでしょうか。
そこで、一体ピルロってどんな選手だったのか?そのプレースタイルやピルロの凄さ、特徴について解説していきます。
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ピルロのプレースタイルと特徴や凄さを解説
ピルロって表情に余裕と自信があって頼もしいなぁ。 pic.twitter.com/1eh3y3oGcp
— ユーベ🦅🌸◢⁴⁶ (@JUVE0824love) September 26, 2020
イタリアの優雅なイメージにピッタリなピルロですが美しいプレースタイルはまさにレジスタと呼ぶにふさわしい選手でした。
どの様な特徴があるのかについて解説します。
長短使い分ける芸術的なパス
ピルロのプレースタイルを語る上で真っ先に上がるのがパス精度の高さです。
中盤の底から繰り出すパス精度の高さは走っている選手にピタリと吸い付くパスでした。
例えばピルロから見て30~40m先の右サイドをフリーで走っている選手が次のプレーがしやすい様なパスをピタリと合わせることができたのです。
試合中に動いている30~40m先の味方に合わせるのがいかに難しいかはご理解いただけるでしょう。
ちなみにそのパス精度の高さは成功率になって現れていて、95%の成功率を誇っています。
高い戦術眼で試合をコントロール
ピルロのプレースタイルは試合をコントロールするスタイルと言っていいでしょう。
ピルロは高い戦術眼を持っていてボールを受けた後、どこにボールを動かせばゴールに直結しやすいかを瞬時に見抜く事ができるのです。
前述した高い技術を120%使い切る事ができる選手であり、サーカスの様なプレーを見たことはありません。
例えばディフェンスラインからボールを引き出した後、既にFWが裏に抜け出しそうならシンプルに裏にボールを出しますし、相手がキチンとディフェンスラインを整えているのであれば敢えてボールをキープして敵にボールを奪いに来させたりするのです。
ピルロがボールをどう動かすかによってチーム全体の攻撃方針が決まります。
ディフェンスラインから上手くボールを引き出す動き
ピルロは前述した高い戦術眼によってディフェンスラインからボールを上手く引き出します。
ボランチというポジション柄、ピルロの位置で直接奪う事もありますが多くの場合はディフェンスがボールを奪います。
その後、DFはどこにパスを出すのかというと確実な所に出すのならボランチかサイドバックです。
ピルロの場合、上手く動いて楽にパスを出しやすい所に移動してくれるので、仮にDFの視野が狭くても簡単にパスを出す事ができます。
前述した高い戦術眼が成せる業と言ってもいいでしょう。
芸術的なフリーキック
プレースタイルとはちょっと違うかもしれませんが、ピルロのフリーキックは芸術的です。
長短のパスを正確に出せるという事はキック精度が高い証拠ですから当然、フリーキックも正確です。
ピルロの全盛期時代はロベルトカルロスの様な破壊する様なフリーキックを蹴る選手が多かったですが、ピルロは軽く蹴ってGKが取れない所にボールを置くフリーキックが主でした。
ただ、それ以外ができない訳じゃなく無回転、縦回転と色々な球種も持ち合わせていましたけどね。
ピルロのプレースタイルにより「レジスタ」が浸透
今でこそ「レジスタ」という言葉は当たり前の様に浸透していますが、この言葉が日本で使われるようになったのが2000年代に入ってからの事です。
その発端になった人物こそがピルロでそれまでの司令塔はいわゆるトップ下の選手が司令塔兼任アタッカーの様にゲームコントロールしていました。
しかし、プレスが激しくなるにつれてトップ下の位置ではゲームコントロールしている時間もスペースもないから1つ後ろのボランチの位置が主になったのです。
本場イタリアでは元々「レジスタ」という言葉があったそうですが、ピルロの活躍が日本でも知られるようになり、結果としてレジスタも知られるようになりました。
ピルロのプレースタイルに似た選手は誰?
ピルロのプレースタイルに似た選手って誰なんだろう?
他の選手ならイメージしやすいという方もいるでしょうからプレースタイルがピルロに似た選手をご紹介します。
遠藤保仁
ガンバ大阪、そして長らく日本代表の中盤を支えたガチャピン遠藤保仁は日本人で最もピルロに似たプレースタイルです。
ピッチ全体の状況を把握して周りの選手たちが状況が読めていなくてガチガチにディフェンスを固めている中、ムリヤリ前へ前へしかボールを運ぼうとしない中でも冷静です。
ボールが遠藤保仁に渡った瞬間に
「まあ、待てや・・・。そんなガチガチな所に慌ててボール放り込んだって跳ね返されるだけやろ」
と言わんばかりに横パスを出して全体のスピードを遅らせたりします。
もちろん、速く攻めた方が有効という時はシンプルに縦パスを出して速度を上げたりもします。
遠藤保仁を超える日本人司令塔は未だいないと思います。
デ・ヨング
デ・ヨングもボランチからゲームをコントロールするレジスタタイプのプレースタイルです。
ピルロよりももう少し前への推進力が強いタイプで軽く相手をいなしてドリブルで全体のラインを上げるプレーが頻繁に見られます。
全体のラインが押し上げられる事により、パスの選択肢が増えてより効果的なプレーをする事ができます。
技術の高さもさることながら相手の重心や思考の逆を取るのが上手く、ゲーゲンプレスで高い位置から奪うべく寄せていっても簡単に奪う事はできません。
ピャニッチ
ピルロのプレースタイルに近い選手の1人はピャニッチも同様です。
左右に散らすパスが効果的なのもそうですが、ボールの預け所としてとにかく優秀で2人寄せるくらいじゃ簡単に奪えません。
周りの選手が「取りあえずボールを預けておこう」と安心ができる技術を持っています。
そこから正確なパスが出てくるので、恐らくピャニッチのチームメイトは「前に走れば必ずボールが出てくる」と思っているでしょう。
また、寄せが速くてハードなディフェンスも魅力でユベントスの中盤の守備が安定しているのはピャニッチの存在が多分にあります。
プレースタイルによりピルロは監督を待望されていた
ここまでピルロのプレースタイルについて書いてきましたが、2020-2021シーズンのユベントスの監督として就任。
現役時代にあれだけ頭のいいプレースタイルだからこそ期待されています。
基本的にはアリゴサッキから続くゾーンプレスをベースにした戦術を用いています。
ボールのあるサイドに全体が移動してスペースを圧縮してボールを奪う戦術を用いているのですが、FWのクルゼフスキの守備が上手くて敵DFのパスコースを限定させる事で守備が非常に安定しています。
これがクルゼフスキの個人の判断によるものなのかピルロの指導によるものなのかは分かりませんが、かなりクレバーな指揮を執る監督だと感じます。
現役時代のクレバーなプレースタイルを彷彿とさせる監督としてピルロの今後が期待されます。
ピルロのプレースタイルまとめ
ピルロのプレースタイルのついてまとめると
- 長短のパスを使い分けられる高い技術が魅力
- 戦術眼の高さからゲームコントロールする司令塔
- 色々な球種を使い分けるフリーキッカー
- レジスタという言葉を日本で浸透させた張本人
という事ができます。
既に現役を退いて長く経ちますが、監督としてサッカーの現場に戻ってきました。
監督ピルロの今後に期待です。
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