イニエスタの凄さがよくわからない・・・。
日本にイニエスタが来たってみんな騒いでいたけど、試合を見てもイマイチ何が凄いのかがわからない。
そんな方もいるのではないでしょうか。
確かにイニエスタは派手なフェイントをする訳でもないし、凄く足が速いわけでもない、ゴリラのような鋼の肉体がある訳でもありません。
普段サッカーをあまり見ない方からしたら凄さは伝わりにくい選手かもしれません。
そこで、そんな方のためにイニエスタの凄さをわかりやすく解説していきたいと思います。
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イニエスタの凄さがわからないという人に簡単に解説
イニエスタの凄さがわからないという方のために簡単にお伝えしていきます。
派手なフェイントはしないけど、下記の解説を見たらとんでもない事をしているという事をご理解頂けると思います。
魔法の様にボールを操る
イニエスタのプレーの凄さで最もわかりやすいのがテクニックです。
サッカーは足でボールを扱うという不確定要素が多いスポーツなのにイニエスタはまるで手で扱うかのようにボールを扱います。
明らかにミスしてとんでもない所にボールが飛んでいくという事はイニエスタにはありません。
もちろんプロサッカー選手は皆、ボールを足で扱うのが上手い人の集まりなのですが、イニエスタはその中でも群を抜いて、どんな状況になってもあからさまにミスというのがありません。
そのテクニックは本国スペインでは「El Ilusionista(手品師)」と呼ばれるほどです。
誰もボールが奪えない
テクニックと共通する部分が多いですが、イニエスタがボールを持ったらほとんどボールを奪われることがありません。
もちろん、イニエスタといえども人ですからボールを奪われる事はありますが、他の選手と比べたらすごく少ないです。
極端な例えですが、90分間ずっとボールを持っていたら少なくとも負けることはありませんよね?
それだけボールを失わないというのはサッカーにおいて大事なことなんです。
「イニエスタにボールを預けておけば安心」
こう思える選手は困った時にとりあえず預けておけば安心という選手なので、チーム全体が落ち着けるようになります。
相手の選手の状態を見て逆を取れる
イニエスタを見ていると基本的に派手なフェイントはしませんよね。
下記の動画みたいなプレーはほとんどしないでしょう。
こういう派手はフェイントは見ていて面白いけど時間がかかるので敵にディフェンスを整える時間を与えてしまい、あまり効果的ではありません。
一方、イニエスタは派手なフェイントをしないでスルスルと抜いていきます。
そしてボールを奪われない。
なぜ奪われないのかというと相手をしっかりと見て逆を取れるからです。
視線やちょっとした身体の向きだけで相手に右に行かせると思わせて左に行ったりするので、テレビとかで見ているとわかりづらく、フェイントをしている様に見えないのです。
これにはメリットが多く、派手なフェイントなしでも抜ければミスが少なくなりますし、素早くゴールに迫れるので、派手なフェイントをする選手よりもDFからしたら怖い存在です。
次にやるプレーがスムーズ
イニエスタの特徴の一つがボールをもらう前に周りの状況をほぼ完璧に把握していることです。
味方の位置、敵の位置、自分との距離、スペースの有無。
これらを全部把握してゴールを奪う為に次に何をしたらいいのか頭の中で逆算しているのです。
「次にこの選手はこうするだろうな~。」っていう予測もしているので、次にやるべきプレーがはっきりしていてスムーズに動けるという訳です。
頭の中で予想し、手品のようなテクニックを使って具現化する、というのがイニエスタです。
味方に点を取らせるためのプレーが上手い
イニエスタは味方に点を取らせるためのプレーが上手いです。
DFが相手の攻撃を必死で防いで前に出したボールを確実にFWにつなぐという役割を高いレベルでこなします。
しかも単純にFWにつなぐというのではなく、FWができるだけ簡単に点を取れるようなパスを出すのです。
頭の中に「○○には次にこのプレーをさせたい」というイメージが明確になっていて、パスを出した相手が受け取ったらそのプレーを選択させるようなパスを出しているのです。
でも、これって傍から見ているとわかりづらいですから、凄さが伝わりにくいんだと思います。
イニエスタの凄さを野球で例えると
イニエスタの凄さを別の競技で例えてみます。
日本で人気のプロスポーツと言えば野球もその一つですからイニエスタの凄さを野球で例えてみます。
イニエスタは2番タイプの選手
イニエスタを野球で例えると2番タイプの選手ですね。
イニエスタはメッシやC・ロナウドの様に自分でバリバリ点を取りに行くタイプの選手ではありません。
どちらかといえば名脇役タイプの選手です。
しっかりとボールをつないで4番に打点を挙げてもらう為につなぐ選手なので小技で上位打線に繋ぐ2番タイプの選手と言えるでしょう。
ポジションは捕手
イニエスタは上記でお伝えした通り、味方に点を取らせるためのパスをFWに送るのが仕事です。
つまり司令塔の役割を担います。
野球で司令塔と言ったら捕手ですよね。
イニエスタが野球をやっていたら扇の要でチームを動かす捕手になっていたのかな~なんて思ったりします。
投手で言えば配球で勝負するタイプ
ちなみにイニエスタが投手をやっていたらどんなタイプの投手になっていたのかというと恐らく配球の妙で打者を抑えていくタイプの投手になっていたと思います。
現役時代の桑田真澄のようなタイプの選手です。
160㎞を超えるような速球を投げるわけでもめちゃくちゃに曲がる変化球を持っているわけでもない、けれど配球で逆を取り続けて気づいたら抑えているというタイプの選手になっていたと思います。
まとめ
イニエスタの凄さをまとめると
- 圧倒的なボールテクニック
- 次のプレーをイメージして効果的なプレーを選択している
- 味方が簡単に点を取れる様な効果的なパスを出している
- 野球で例えると2番で捕手の名脇役タイプの選手
こんな感じです。
点を取れる選手は重要ですが、そこまでボールを届けられないと何の意味もありません。
しかもイニエスタの場合は普通のFWを凄いFWに仕立て上げられるくらいの能力があります。
決して派手なプレーはしませんが、敵からしたら嫌なことを90分間やられ続けるので、ピッチにいて欲しくない選手です。
次にイニエスタの試合を見る時はぜひとも今回ご紹介した点に注目して見てみてください。
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