センターバックで身長が低いとダメなのか?

身長が低い人でセンターバックをやる人が悩む事の1つがこれではないでしょうか。

Jリーグや日本代表の試合を見てもみんな身長が高いから身長低いと他のポジションじゃないとやっていけないと多くの方は錯覚しがちです。

これはある意味で正解である意味では不正解です。

この記事ではセンターバックの身長が低いとダメなのか?身長が低いセンターバックが真っ先に身に付けなければならない技術について解説します。

参考記事:少年サッカー センターバックの適性って何?

※もっとサッカーが上手くなりたい人だけ下記の記事を読んで下さい。

⇒サッカーが上手くなるには○○をしなければ上手くはなれない!

それ以外の人はそのまま読み進めて大丈夫です。

センターバックで身長低いのはダメなのか?

センターバック

センターバックで身長が低いとできないと言われることはしばしばあります。

人によってサッカー理論というのは様々ですが私の理論という前提で考察していきます。

結論:身長の低さは不利だけどできない訳ではない

結論で言いますと身長が低いとセンターバックをやるのは不利ではありますが、できない訳ではありません。

センターバックに限らずどのポジションの選手も長所と短所があります。

身長が低いセンターバックの場合はその短所が身長だということです。

ならば別の長所で短所を補えるくらいのプレーをすれば良いというだけなのです。

まずはセンターバックで身長が低いとどういうデメリットがあるのか次項から解説します。

空中戦で競り合うのが不利

単純に身長が低いと空中戦は不利です。

もちろん、身長差をカバーするテクニックはありますが同じテクニックを使えるなら身長が高い方が有利なのは間違いないです。

センターバックの場合、クロスボールの対処は必ず求められる物なので「あのセンターバックは空中戦が弱い」と相手に認識されたら間違いなくクロスをバンバン放り込んできます。

フィジカルでのぶつかり合いで不利

身長が低い=質量が少ない=体重が軽いということですからフィジカル勝負では不利です。

実は運動生理学では力=速度×重さで表すことができます。

つまり速度が同じであれば重い方がパワーがあるのです。

だからフィジカル勝負を仕掛ける場合は体重が重い方が有利なのです。

しかし、身長が低ければ体重は軽いですし、重くしようとして太ったら今度はスピードが失われます。

このことからもセンターバックで身長が低いというのが不利ということがご理解いただけるでしょう。

身長が低いセンターバックが磨くべき技術

上記で解説した通り身長が低いことによる不利は確かにあります。

しかし、別の技術を磨くことで大成しているセンターバックは大勢います。

そこでここでは身長が低いセンターバックが磨くべき技術について解説します。

相手のプレーを読む

サッカーのゴールに至るまでのプレーというのは基本的に相手選手が「ここがチャンス!こうしたら点が入る」と考えてプレーをします。

つまり、ゴールに至るまでにプレーの流れがある訳です。

センターバックはそのプレーを読んでしまえばその間に割って入ることは簡単です。

例えばじゃんけんで必ず相手がパーを出すと分かっていたらあなたは絶対にチョキを出しますよね?

チョキを出せば勝てるからです。

このようにもし相手の次の行動が分かっていたら多少身長が低くてもほぼ100%止められるハズです。

もちろん超能力者でも預言者でも無いので相手の考えが全て分かる訳は無いですが、「相手がこうするだろう」という読みを鍛えることで止められる可能性を高くできます。

ポジショニング

上記の「相手のプレーを読む」と共通することですが、ポジショニングを鍛えることが身長の低いセンターバックには必須です。

良いポジショニングって何?と思うかもしれませんが一言で言えば対戦相手が「コイツここにいられるの邪魔だな」と思わせる場所にいることです。

相手が出したいパスの導線上にいたり、ボールの落下地点に素早く移動できる場所にいたりと相手が攻めにくくするポジションにいることが大事です。

また、ポジショニングが良ければ他の選手が抜かれた時のカバーリングに入ることもできるでしょう。

コレができれば身長が低いというデメリット以上のメリットをもたらします。

1対1で抜かれない強さ

サッカーは11人で行うスポーツですが、突き詰めれば1対1が11ヵ所あるというのが私の考えです。

グループ戦術が大事なのは間違いないのですが「1対1が弱くて仕方なく複数人で攻める」のか「1対1でも勝てるけど効率よく攻めたいから複数人で攻める」のでは大違いです。

それに球際では基本的に1対1ですから目の前の相手に負けないというのは大事なことです。

センターバックですから自分がドリブルで抜く必要はなく(というか抜きに行っちゃダメです)、ディフェンスで抜かれない強さを身に付けるとそれだけで相手からしたら脅威です。

足の速さ

「身長」というのはある意味で1つの才能です。どんな名コーチだとしても技術は身に付けさせることはできても人をデカくすることはできません。

「足の速さ」も才能が大きい要素なのですが多少なら鍛えることができます。

流石にオリンピック選手みたいなスピードを得ることは無理かもしれませんが、フォームを見直したり速筋を鍛えてポテンシャルを引き出す事で今以上には速くなるのです。

読みやポジショニングをどんなに磨いても読み間違えることはありますからその時にリカバリーできるだけの足の速さがあると有利にディフェンスができるでしょう。

センターバックの平均身長はいくつ?

センターバックの平均身長だけで言えば大型化の傾向にあります。

ゲキサカでは以下の様に述べています。

これまでの日本代表ではなかなか考えられなかったかもしれない。16日のベネズエラ戦(△1-1)で日本のスタメン11人の平均身長は180.1cm。ベネズエラの180.6cmとも遜色なかった。

攻撃陣に167cmのMF中島翔哉、172cmのMF堂安律という小柄なアタッカーがいての数字で、197cmのGKシュミット・ダニエルを筆頭に最終ラインには183cmのDF酒井宏樹、188cmのDF冨安健洋、189cmのDF吉田麻也、176cmのDF佐々木翔という長身選手が並んだ。守備陣5人の平均身長なら実に186.6cmとなる。

引用:https://web.gekisaka.jp/news/detail/?259454-259454-fl

なんと小柄と言われている日本代表の守備陣でも平均が186.6cm!

海外選手のセットプレー対応の為に大型化の傾向があるのは間違いありません。

しかし、これはプロの選手の話であって彼らは上記で挙げた「読み」や「ポジショニング」等も一定以上の水準にあるのです。

それはS・ラモスやピケなどを見ればご理解いただけるでしょう。

だから読みの鋭さと身長の高さのどちらが重要なのか?と尋ねられたら読みの方が大事です。

お手本とするべき身長の低いセンターバック

身に付けるべき技術が分かったとはいえ、実際にどんなプレーをすればいいのかわからないという方もいるでしょう。

そこでお手本とするべき身長の低いセンターバックを3人ピックアップしてみました。

F・カンナバーロ


元イタリア代表のセンターバックで2006年のバロンドール受賞者です。

身長は175cmと大柄な選手が多いセリエAにおいてかなり低い部類に入ります。

読みの鋭さが最大の特徴で常に嫌なポジションを取り続けます。

そして誰かが抜かれたとしてもとてつもないスピードでカバーリングに入ります。

そして自分のエリアに入ってくる相手に対してとてつもないスピードで寄せていきミサイルの様なスライディングでチームのピンチを救っていました。

カルレス・プジョル

FCバルセロナのバンディエラ、スペイン代表のキャプテンとして長くディフェンスラインを統率してきた選手です。

身長は178cm。

プジョルの最大の特徴は1対1の強さでまともに抜かれるシーンを私は見たことがありません。

象徴的だったのが2011年のクラブワールドカップで、当時サントスFCに所属していて既に世界トップクラスのアタッカーとして注目されていたネイマールを完全に防ぎきりました。

このことからもいかに抜かれないことが大事なのかご理解いただけるでしょう。

宮本恒靖

2002年、2006年のワールドカップで日本代表のディフェンスラインを統率していたのが宮本恒靖です。

身長は176cm。

宮本恒靖の最大の特徴が読みの鋭さとリーダーシップです。

特に読みの鋭さはすさまじく、当時の日本代表のDFはとにかく背が高くて強靭なフィジカルで相手のFWをはじき返すタイプのDFばかりでした。

そんな中で宮本恒靖は異彩を放っており、スマートに読みでボールを奪う様子は従来のセンターバック観を変えるのに十分でした。

センターバックは身長低いとダメなのかまとめ

センターバックは身長が低いと不利であるけどダメじゃないということがご理解いただけたのではないでしょうか。

もちろんハンデは抱えた状態ですからそれをカバーするために今回ご紹介した技術を身に付ける必要はあります。

しかし、「読み」はセンターバックに限らずどこのポジションでも役に立つ重要な技術ですから身に付けて損は無いですよ。

参考記事:少年サッカー センターバックの適性って何?